茶の湯の道と伝統木造建築の道。
とてもよく似ている。
どちらも奥が深く、辿り着いたと思ったら更に奥があり
永遠に辿り着けないような気がしてくる。
昭和の建築家吉村順三さんが
「建築は学ぶことが多くて生涯現役で居続けることができる有難い仕事」と、
著書で書かれてたことを思い出した。
茶道の先生と初めてお会いした時、同じことを話されていて
「お点前の型やながれを理解することはもちろん学ぶことでもあるけれど、
本質は茶を楽しむことにある」と。齢八十を越えられる裏千家の正教授の先生。
まったく権威的なところがなく。いつも笑っておられ誰よりも元気そのもの。
ほんとにステキすぎるおばあちゃん先生。
気を遣い
気を巡らせ
気を清廉し
気をこめる。
部分ではなく全体を見渡す視野の広さを持たれていて、ほんと参りました。
今のところ年一回の大原実光院での茶会の日。
不断桜(秋に咲き春に散る桜)も咲き始め、
庭の木々花々たちも季節に合わせて輝いています。
暑くもなく寒くもない、もうすべてが揃った一日。ありがとうございます。
京都 魚山大原寺「実光院」公式サイト
http://www.jikkoin.com
酔いどれ狸の帯を締められていた第一席目の方。
笑。「楽しむこと」なるほど茶の湯の奥義ね。
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