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夜空を見あげると空いっぱいに輝く星々。
僕たちはそんな数え切れない星たちの中の一つ、
蒼く輝く星に生きている。
世界はこんなに美しく輝き、毎日、刻がながれゆき、繰り返される。
 
北欧と中欧を訪ねる建築旅もいったん終わりを迎える。
今まで数々の異国を訪ねたが僕にとって北欧は懐かしく肌に合う国々だった。
なんだろう?子ども時代数年を過ごしたカナダ、ケベック州と
似ているのもあるのだろう原風景とぴったり重なる。
 
北欧デザインに日本人が惹かれ夢中になるのもよくわかった。
言葉にしてみると古い歴史の先の先から、
僕たち日本人も北欧中欧の森と水の民も自然を崇拝して感謝して寄り添い生きてきた。
そうなのだ、西洋文明、イギリスやアメリカ、フランスなどではあまり感じなかった
自然と生きるアミニズムの世界観が同じなのだ。
 
だから生み出されるデザインにもその息吹がたっぷり込められていて、
さらに日本より少ない光をより大切に扱い、
めいいっぱい取り込むことに秀でた民なんだと。
旅で出会った彦根出身の元高校美術の先生にヘルシンキのカフェで再会した時、
ムーミンがなぜ日本であれほど愛されているのか?についてお聞きした。
なるほど日本くらいなんだと。
 
世界中、都市部にいるとどうしても人間中心の世界になってしまう、
でもちょっと外れた田舎にはまだまだ美のエッセンスが散りばめられていて
僕はそれらをかけがえのない経験へと受け継がせていただいた。
 
時代は動いている。
近代の分離と言われた時代から統合の時代へ。
 
それは個々の一人一人が誰か何かに依存する。
または支配される時代から自立した個の存在へと変革している最中だと。
それは経済的な自立というよりも精神的な自立という意味あい。
 
誰かの目を通して自分を見るのではなく。
自分の目を通して自分を見る世界を見る。
 
夜空に輝く星屑たちのように、
一人一人が輝き響きあう世界。
 
私達の生命は風や音のようなもの…。生まれ、ひびきあい、消えていく。
生命はどんなに小さくとも外なる宇宙を内なる宇宙に持つ。と。
 
風の谷のあの人の言葉を思い出しました。
旅のおつきあいありがとうございました。
 
PHOTO:ヘルシンキ北東の海、フィンランドにて。
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