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土と生きる。
 
縁いただいてる寺院の茶室の土壁補修工事。
雲ひとつなく空気もやわらかい。
梅雨前のそんな貴重な有り難い一日。
 
よく考えてみると人類は昔から
土を掘ったり盛ったり捏ねたり焼いたりしながら生きてきた。

農地はもちろんのこと。
生活では建築の土壁、煉瓦、土間、瓦、陶器など、
土とは濃密に共に生きて来たはずなのに
現代ではコンクリートをはじめ工業製品におおわれた町をつくり
大地はアスファルトでフタをされ、農地も消え、
夏のヒートアイランド現象の原因にもなっている。

現代の生活は土から完全に離れてしまっているけど、
本来、土がなければ人の生活は成り立たなかったのではないだろうか。
 
都会を歩くといつもそう思う。
田舎は今もしっかり呼吸している感はあるが、
どんどんその逆の思想によって建築空間はつくられているようにも感じる。
 
あたり前だったことが珍しくなってしまって、
不便が便利にもなったかもしれないけれど、
人類としての大きな括りで考えたならば、
失ってしまうことで果たしてその道がほんとによかったのか。
軸を経済発展に焦点をあてすぎているからこその
歪みがどんどん増しているように感じてしまう。
 
左官(さかん)職の技術はまだまだ細くだけど生きている。
自分の現場でもどんどん表現の幅を広げていきたい。
今、計画している旅館の大リノベーションには土の表現がいっぱいだ!楽しみ。

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