枠にはまることが好きではないこの性格・笑。
 
実は今にはじまったことではなく、子ども時代からそうでした。
「ほんと‥型破りなことばっかり‥。」よく母に言われたものです。
 
そもそも就職ということにまったく興味がなく。
かといって仕事はしない世捨て人になろうなんても思ってもいない。
根拠はないが自分は建築家としてデザイナーとして自立して仕事をする!。
 
それだけは明確にビジョンとして出来上がっていた。
 
なので、なにを今するのがベストなのか。
今でもはっきり見えていたことを覚えている。
 
建築家、デザイナー、ものごとをゼロから生み出し創りあげる仕事をする場合。
アイデアをどう生み出すか、どう閃くかといった方が正しいかな、とても大切なこと。
 
学生時代、次から次へと与えられるデザインの課題をこなしながら、
深みにハマって‥、アイデアが枯渇して苦しんだ経験がある。
教室の机に座って考えに考えて尽くしたところでアイデアなんてものは閃いたりしない。
 
何よりも好きな単車にずっと乗っていたかったので授業の隙間を見つけては、
大学から抜け出して自然豊かな京都の郊外、鞍馬や大原の里山、
遠出して茅葺き民家の里・美山や琵琶湖、地元の若狭の海まで。
 
自然の中を駆け巡っていた。
僕のこころの居場所だった。
 
その時、スケッチブックを持って、一応、気になっている
授業のアイデアを練り夏は川に足だけ入れて涼みながらスケッチブックに絵を描く毎日。
海を延々見ていた日もあった。
 
そこで生まれるアイデア。
降りてくるということの方が正解かな。
考えない”空”の状態でキラキラ降りてきて、絵となっていく様は、
わ〜ありがとう!!。
 
その繰り返し。
 
自立するにはアイデアが宝になる。
そう思ってたので世界中を経験したことのない世界を旅して感じるすべてをデザイン、
アイデアの源泉にしよう!自然にそう思うようになっていた。
 
あれから20年が過ぎた。
同じ場所に行ってみた。
京都大原の川沿いの桜並木。

CB1100

なにも変わっていないように思う。
描いた未来が具現化していることは確かなようだ。
 
さて次。
忙殺される日々がようやくクリアになる年末。
リセットするにはちょうどよいタイミングだ。

ELIMI
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旅先のエーゲ海、ミコノス島。1994年の夏。