10月1日はじまりました。

下鴨亭の以前を知っていただいている人にとっては、
その変わりようは、ご理解いただけるかな。

自然界に存在する在るがままの素材の色彩や特性を活かし意匠をまとめていくと
見事に自然に調和してくれて音を奏でてくれているようです。

きっと調和とはそういうことなのだろうな。
そう思えるくらい自然です。

庭は造手による造られすぎた庭(意図がありあり)よりも自然界の森の中の調和を
どうやって表現できるか?。それが課題でした。

結論として、そのままの山の小川の石を持って来たり山野草を連れてきて移植。
定石と云われる決まった枠の庭づくりの常識をさりげなく自然の造形を直感のままの配置
することによって、より森の雑木林のさまは具現化できたかな、なんて思います。

にしても‥地苔を採りに山に入ったり、砂利を軽トラ運んだり‥。
現場の大変さを痛感しました。

堀炬燵の天板は特大花梨の一枚板・花梨さま。
脚は桜の一枚板を4当分割したものを縦に交互に配置。
足下の床は桐の五分板を白木のまま貼り、幕板は杉の五分板、框は桧です。

寒さを解消するために壁の中と天井と床の中に10cm厚のウール断熱材を配しました。
壁は基本を漆喰塗りとして薪ストーブの後ろの象徴的な壁は元々漆喰に色粉(ケミカル)を
混ぜたものを塗っていた藍色の壁は今回解体して。

下鴨亭の昔の壁

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この藍色の壁のところに下地をつくって、
赤土の細かい粒子の土と藁スサを混ぜて左官職人さんに鏝で押さえてもらいました。
かなり氣に満ちた一歩さがった、だけど存在感のある壁になりました。

主張しすぎず、さりげなくすべての素材たちを響きあう。
それが大きなテーマです。

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どうだろう。
引き算の美の意匠表現。