百年の時を越えて今に在る姿。
生まれ故郷の若狭小浜の港に湧き出ずる水があります。

「雲城水・うんじょうすい」

雲の上の百里ケ岳に降った雨が地中に染み込み
百年かけ港の際までやってきて湧き出ずることから雲の上の城の水だなんて

なんとも素敵な素敵な由来です。
雲の上にぽっかり天空の城が浮いてるのではないだろうか?
なんて想像してしまう。(すげぇー!笑)

その百里ケ岳の手前に最後の集落があります。
限界集落と呼ばれて何十年もの時が過ぎ、10軒ほどあった家も
今では一人だけ暮らしをされているとか、お聞きしています。

上根来小学校跡

さてつい先日のことですが、その空家となった一軒を訪ねました。
持主さんは「雲城水」湧き出ずる港近くに今は住まれておられますが、
元々育った生家は、空家になって30年という月日が過ぎたそうです。

今冬の大雪で一応それなりのカタチに残っていた屋根などが
雪の重みで‥崩れ落ちてしまい、もう住める状態ではありません。
崩れた若狭瓦(造り手がもういないために古民家改修では重宝)
使えそうなものや、いろいろ持ってっていいよ、とのこと。


ラッキー☆。
来た来たラッキー再始動♬。


今この集落をはじめ百里ヶ岳を含めたこの奥山地帯に注目が集まっています。
地元というより、遠くからの人や地元でも一度都会に出て帰って来た人など。
いろいろ見て来て原点に辿り着いたとでも云うのかな、僕もその一人。

こんなにも宝が在る!。

例えば空家など解放すると、I ターンで沢山の人たちが
その宝を守ってってくださるのにな、単純にはそう思うのだけど。
中々そうもいかない事情もあるそうです。

空家と云えども、お盆にはお墓参りに親戚一同が集まるそうで、
その時のために家は置いてあるというのが、ほとんどだそうです。

なるほどね。
ほとんどの田舎の空家はそういった各家々の事情があり
都会人の勝手でいかないのが現状でもあります。

廃屋1

家々の朽ちる様を見ていると
歴史のながれの中で滅び往くことは、もしかしたら必然なのかもしれない。
そんな風に思いました。

空家は持主さん次第ってこともあります。
心を開いて解放すれば、きっとイキイキした賑やかな集落に戻ることは簡単です。
それが出来ないのは、なにかのとらわれであったり心を閉じてしまっているため。

大飯原子力発電所の再稼働を決めた旧世代の政府、とうに時代が終焉しているにも関わらず
とらわれから解放することができなかった構図と奇しくも同じです‥。

その意識が今という結果を現しているわけです。
それがながれなのだから朽ちて滅んでいくのもそれはそれっ。
なるようにしかならん!。

朽ちる様は決してマイナスだけの印象ではなく
なにか、お役目完了☆みたいな卒業感があります。
長い刻をほんとにおつかれさまでした。


すべては必然。
滅びゆく姿‥素敵に美しい‥。


廃屋2