忠野-1
 
若狭神宮寺の里山「風ノ結」では、田んぼの他にも進めている計画が沢山あります。その一つが新しい木材や建材を使い建てるだけではない建築の試み、使い捨てではなく世代を越えて大切に受け継ぐ建築の仕組みづくり。

「古民家再生計画」

若狭には先祖代々受け継いだ古民家が沢山残っています。もちろん現役で住まれていることも多いのですが何らかの理由で住まなくなった空家も目立つようになりました。

平成14年に施行された「建設リサイクル法」によって解体工事に多額の費用(300〜400万円)が掛かってしまうようにもなり(分別が必要になり手作業が増えたため)「先祖より受け継いだ家をお金を出してまでゴミにしたくない。でも知らない人には貸したり売りたくない」そういった理由から更に空家状態でずっとそこに存在していることも増えました。

一方、都会では「改装して古民家に住みたいお店にしたい」などほんとに沢山聞きます。でも地縁がないと中々想いの古民家に出逢うことも遠い世界になっています。

そうだ!地元若狭の僕たちがその繋ぎ役になろう!


移築の場合は解体費用を買主さんに出していただき、売主さんはそれら古材をそのまま木材費を乗せずに譲っていただく。そうすることで、みんな良しの仕組みができあがります。誰かが得して誰かが損する仕組みでは長続きしません。温故知新「三方良し」古くからの近江商人の哲学は未来の鍵なのではないか、そう信じてます。

施主も売手も工務店も設計も、そして世間も皆が良しとなる仕組みづくり。いよいよ、その一歩を踏み出すことになりました。つかう素材は基本すべて自然(地球)に還っていく土や木や紙や石などで設計しています。壁は勿論、竹小舞を組み土壁をつくります。建具ももちろん木製です。

今年の夏、元山師さんの8寸欅の大黒柱を持つ古民家を若狭神宮寺の里山の一つ上の忠野集落にて第一号の古民家移築工事の地鎮祭をとり行いました。
そして今週末の9月19日(土)の日に建前(棟上げ)をおこなうことになりました。

伝統軸組工法の建物なので今週より組み立て始めています。
そして締めとして19日(土)の午後3時頃から結(ゆい)文化の復活の願いをこめて集落あげてのお祝いと昔ながらの餅まきをします。実はここの集落は400年前に歴史がはじまり、この400年間新しく外から人が入って来られたことがないのだそうです。それが、ご縁いただき友人家族が開村以来初めての外の人として集落に入られます。是非ともこの歴史的な結(ゆい)の瞬間に参加しませんか?。

場所:若狭小浜忠野集落の一番南側の土地(神宮寺と鵜の瀬の間です)
時間:朝8時から現場は始まっています。餅まきは午後3時頃予定です。

地鎮祭-1

地鎮祭-2
お盆明け
神仏混淆の若狭神宮寺のご住職に地鎮祭にて祝詞をあげていただきました。
この日の夜、関西空港より旅立ったのでした。

古民家-1

古民家-2
8寸欅の大黒柱を持つ古民家です。
木材の素晴らしさは元山師さんの家だっただけあります。