この地球上の生物界の仕組みについて誰もが知っている「競争進化」に基づく弱肉強食、強いものが勝ち(食べる)弱いものが負ける(食べられる)学校でもそう教わって来た。だけどそれはちょっと違うのではないかと思うのです。150年前のチャールズ・ダーウィンの「生物進化論」によると「自然選択(自然淘汰)」「適者生存」と言ってはいるが「競争」に勝つことで進化、発展するとは言ってはいないのです。何よりも「共生進化」が大事なのだと(なるほど〜)

ところが今の現実といわれているこの世界において「競争進化」がいつの頃からか主となり、個人も会社も国も、ひたすら競争に打ち込み資本主義経済、自由競争のもとで戦い、勝者がそのご褒美としてお金を得るという仕組みになっている。ほとんどの人は「競争進化」の概念がこの自然界もこの競争により進化して来たと思ってはいないだろうか。僕自身もそう思ってた時期もあって、ここまで至る過程において勝つか負けるかの中でなんとか「デザイン」という世界に辛うじて生き残ることができたのかもしれないけれど、それが何だったというのだろう…。資本主義であり物質至上主義の考え方があたり前になって200年ばかり。産業革命から一気に科学文明が加速して今という時代が形成されたわけだけど、科学文明の進歩と同時に自然界の法則を理解することを忘れてしまって置いてけぼりになっているのが今の世界なのかもしれないなと思う時があります。自然のリズムを崩しているのは人間だけ…。

「競争進化」の考えが主で世の中が発展して来た「今」行き詰まり感を沢山抱えていることからも今は大きな変革の時なのだと思います。自然界の「共生進化」の道(=自然と共に生きる)を進むことが答えなんだろうと。自然のリズムに合わせて生きる、かつてこの地球で数多の民族がそう生きて来ているのと同じようにこの国、日本でも自然崇拝、八百万(森羅万象生きとし生きる全て)の神々と共に生きて来ました。今その民の末裔として思い出してもよい時なのではないだろうか。